やっと スラムダンクの映画 を4月の映画の日に観てきました。原作を詳しく知らない相方と共に。
この時すでに興行収入は100億越え、応援鑑賞などの複数見の客を対象にし出して、まだまだ勢いが止まらない映画です。
映画の日ということもありますが、余り席が埋まることまないシネマイクスピアリで、席がそこそこ埋まっていたのは凄い(1スクリーンではあるが、戸締りやアバターが1日1回の状態なのに、スラダンだけ1日4回上映なのだ)
良かったです。はい。
なにより 3D の出来が凄い。映画館という大スクリーンが体育館の観客席見立てになるような俯瞰図の醍醐味、またリアルでは撮影できない、寄りの絵、回り込んだ絵、原作者が3Dモデルでの映画にオーケーだすまでに数年かけ、井上先生自ら ふくらはぎのテクスチャーまで注文いれてんじゃねえの?ってくらいの漫画が、井上先生の絵が質感そのまま動いている。
声優さんについては、アニメ声を知っている我々世代は最初こそなんかちょっと高校生ぽくないなと少し感じるものの、すっかり上書きされます。
山王戦だけでも原作コミックで 6巻ほどだったと思うので、その中に新しく語られる 宮城リョータ の過去がカットインもしてくるので、だいぶエピソードは削られている。それでも湘北の5人にはスポットがきちんと当たるようには出来ている。ギャグコマなども秒シーンとしてはあるが、デフォルメされた顔にはほぼならない。当時ただでさえ人気のあったスラムダンクを押し上げ、最高点で終わらせたらしめる熱量が最高潮な試合を楽しめる。
たぶん井上先生の年齢も関わってくるのかな。りょーちんの話は。
りょーちんの話を軸とはしているものの、原作の話の改変はなく(新エピ追加と削減はある)、桜木花道と流川の物語であることは変わらない。花道と流川だけは過去カットもないが、流川はそれまで自分がボールを持ったら9割自分で攻めることが原作を見てなくても分かるし、花道がバスケ初めて数ヶ月で駆け上がって来た精神力と体力がすば抜けていることも分かる。うまくエピソードを繋げていた。
だから、試合最後の無音シーンの手前からのあのラストが、みんな心であのセリフまたは応援するセリフを発しただろう素晴らしい出来に昇華する。
りょーちんの話もちゃんと節目が付き、セリフ変えはあるが、試合で吹っ切れるシーンも過剰過ぎず、かといって不足ないちょうど良いバランスである。花道と流川(いやぁ もう花道だな)の物語も変に上書きしない丁度良さなのだ。みんなが絶賛する理由がいくつもある。
原作知っている人は、最初の方の 手描きシーンからの追いかけ色付け背景付けのシーンからして、涙である。湘北高校かっけーよ 山王もかっけーよ である。
音楽も良い。第ゼロ感は リピして聴きまくってます。良きかな。
追伸:井上先生、バガボンドとリアル 決着つけてください・・・。
追伸2:
山王戦は・・・
単行本は25巻(ゴリが表紙)から31巻(湘北バスケ部が表紙)です!
完全版は20巻(深津が表紙)から24巻(花道のダンクが表紙)です!
新装再編版は16巻(ゴリとメガネ君)から20巻(湘北メンバー)です!