この前の映画の日に、ゴールデンカムイの映画を観てきました。金カムは読破済み。
事前にあまり情報を見ないようにして、どこまでの話をやるんだろうとか、キャラの再現度はどの程度だろうと期待と不安を感じながら席をつきました。
ストーリー
2時間半という時間の制約上仕方のない所で終わりますが、帰って漫画を読み返すと、時系列をうまく前後させて、省く所はすっぱり省き、漫画未読の人に対してはどうして杉元がお金を欲しているのかを謎のまま残し、アクションのクライマックスもちゃんと描き、最後に杉元の想いとアシリパさんの想いをぶつける所で終わって、良い脚本でした。
原作愛
漫画を原作にした実写化は、原作という巨壁との戦いですが、ストーリーで改変ではなく調整といった程度に留めた点、金カムの原作の持つ三つ巴となり互いの欲がぶつかり合うワクワク感、強者達の迫力や間に挟まれるユーモラス、アイヌと北海道の歴史の影と光を加減良く混ぜて、全体に原作愛を感じました。
キャラの再現度
金カムはキャラの立っている人ばかりなのですが、まず、1番心配していた杉元が、1番杉元でした。
過去を含めて1番丁寧に深掘りを行い、じわじわと杉元が漫画の杉元に重なっていく感触がありました。
アシリパさんは顔芸?の再現度は少し低いものの、まずまずの出来。
鶴見、土方他多くのキャラは、出てくる度にワクワクしましたし、ほっこり担当の白石もちゃんと白石してて、鉄格子すり抜け妖怪部分もうまくCGで再現されていて良かったです。
衣服のどうしても真新しく見えてしまう(エージング不足)ことはありましたが、許容できるレベルでした。
映画の俳優さんの力
鶴見は完璧かな。狂気の部分は配慮(でないとR18+になってしまう)されています。我慢しました。
土方の大胆さも完璧。もっと活躍みたい。
谷垣は漫画だともう少し出てキャラが立つのですが、今回は控え目(登場人物が多いので致し方ない)。ただもう少しパツンパツンにしないとだめだと思います。今後に期待。
家に帰って漫画と映画の役を眺めて、とりあえず牛山を模写してみましたが、いやぁ映画館では 牛山きたわぁ 似てる 瓜二つと思っていたのに、描いてみるとちょっと違うのでした。
もちろん特殊メイクをして似せに寄せてくる努力もありますが、俳優さんの力と前述の原作愛が成せるわざが重なり、うまくいったんだと思います。
全体的にキャラには満足でした。
続編の心配
とりあえず制作費の分は観客動員していると思います。最終的に うまく特典作戦が実を結べば30億の手前までいくのではないのでしょぅか。
しかし、しかしですよ、網走からロシア編、五稜郭まで描くとなると、かなり続けないと終わらないぞぉ。どうすんだろう。映画版の終わりをうまくまとめて、網走あたりで手を打つのか、あと今後 変態供のラッシュが続くけどどうすんだろう。
動物達への配慮
エンドロールにほっこりであります。
以上 映画金カムレビューでした。