Pontaパスのauマンデー(今月からは水曜日も割引になる嬉しい)で、TOHOシネマズの日比谷で見てきました。
錦糸町のがアクセスが良いのですが、日比谷は IMAX やDolby が充実していて、IMAX で映像の迫力をとるか迷いましたが、Dolbyの音の良さを取りました。+200円で済むのも嬉しいところ。
夕方の回でしたが、7割席が埋まっていたのと、劇場全体がほぼマイケル一色になっていました。

映画はジャクソン5 のデビュー前から始まります。
その中で1番幼いマイケルの、かわいさたるや。
子役の俳優さんと分かっていても、本人のようなキラキラした目、キュートなアフロ、奇跡の声とグルーブ感を身で感じ取る姿。かわいい。
また母親との親密さ、ショー優先になりがちで学校にあまりいかない生活、少し有名になってからは芸能人として見られるため友達も少なく、ピーターパンやオズの魔法使いの絵本を読んでは、イマジナリーフレンドとの会話は、彼の寂しさの原点なんですかね。
ジャクソン5での活躍により富を得て、ボディーガードが付きますが、彼ビルブレイとは、2000年過ぎまで(彼が死去するまで)親密で、マイケルの理解者となっていましたので、今回でも所々で体だけでなく精神的な支えになっている点も描かれています。
直接的なやり取りは少ないですが、間に入る、目を合わせるなどの演出が随所に。


また途中で、弁護士ジョンブランカも出てきます。
その出会いで、演出でマイケルはサングラスを取るのですが、
その目力たるや甥ジャファー・ジャクソンが本物のマイケルに見えてしまうシーンの1つです。
スリラーの成功(利権関係など担当)も彼の功績のようですし、MTVに黒人アーティストに流すようにCBSレコードの社長を脅すシーンでは、マイケルのグラサン姿が何しても押し切る 何も悪いことではない(人種差別していたのは MTV側ですしね)というような自信に満ちた感じがよくできていました。印象に残るシーンです。(対面で脅迫するのは映画脚色だと思います)
映画では描かれていないですが、ビートルズの著作権を持つATVの買収も彼の主導で、他楽曲の利権などでもマイケルに有利になるように働いていますし、死後のマイケル借金の返済も彼が関わっています。
いわゆる伝記映画なので、ドキュメンタリーと少し異なり、色が付きますが、
もともとスターゆえのスキャンダル、かつテレビなどの力も強い時代のための偏向的な報道、雑誌にはないことあること色々書かれたり、プライバシーもない私生活を送っていた訳ですから、
少し善人過ぎるとか綺麗過ぎると美化された脚本だと言われていますが、自分はそんな感じはしませんでした。
最初の少しスキャンダラス寄りの内容でなく、この脚本になって良かったと思います。
基本父親のジョセフとの溝が描かれていますが、生前の兄達とのドロドロ関係はほぼなく(少し孤立感は感じるものの、脅迫や激昂などのシーンはない)その辺りは 主軸をはっきりさせるため削ぎ落とされた要素だと思います。
マイケルの言う家族は、ジャクソン家ではなく、彼を支える人々やファンを指しています。
またマイケルがジャクソン家で実際に深く愛しているのは母親キャサリン(出てこないですがジャネットも大好きだと思うけど)です。
父親の暴力を止めれなかった、ヴィクトリー・ツアーの懇願はキャサリンからという事実から現実では愛しながらも少し不満や寂しさを感じていたと思いますが、本映画での2人のシーン(先ほどの事実との乖離はありますが)やキャサリンが彼を支えるシーンは涙を誘います。
火傷入院時の母親の「ごめんなさい、私があなたを守るべきだったのに」の懺悔に対して一旦背を向けますが、少し間をおいて「ママのせいじゃないよ。悪くない。」というシーンは、甥のジャファー・ジャクソンの演技が光ります。
このシーンから父親を止めるには自分でなんとかしないと動かされて、ヴィクトリー・ツアーでの父親との決別のシーンは重要なシーンです。ここでビルブレイが出てきますが、とても良い演出です。
このあとで BADツアーに飛びます。

バックステージで、父親との決別を決意し、孤独とプレッシャーに震えるマイケルの肩を抱き、ステージへと送り出すシーンでもビルブレイが手できますし、このシーンをいれたことで、彼の完全な独立・独り立ちと、孤独・プレッシャーでもファンがいる・支えてくれる仲間がいる・・と思えるので とても良い演出です。
BAD の歌詞の中で Who is BAD? がありますが、BAD=悪いですが、スラング的に Cool よりも強力なカッコイイという意味があり、誰が1番カッコイイ?もちろん俺マイケルだよ という解釈が 一般的です。
ただ映画の最後にこれをもってきたので、Who is BAD? = 父親だよ という解釈も含みに感じました。
BADのダンスでは、完コピーではなく、総集ダンスにしたい意図もあり、事実よりもいろんなものを混ぜています。でもBADの力強さもあり、もうエモーショナルでした。
制作陣は、この映画をマイケルを「スキャンダルの人」ではなく「最高のスーパーヒーローの誕生の物語」として着地させています。なので最後に「His Story Continues..」として〆ています。
続編が?というより、今後も彼は自分を貫き最高のスター、最高のエンターテイナーとして活躍するぞ!!! みんな知っていると思うけど って的な感じかな。
このあとにもdangerousアルバムでは、名曲 Black Or White、Remember The Time、バラード名曲 Heal the World 、HIStory ではジャネットとのデュエット曲 Scream は最高だし、Earth Song も良いですよね。少しセールスが落ちましたが インヴィンシブル (生前最後のスタジオアルバム)でも Heaven Can Wait や You Rock My World など 2000年に入って 意図的な過去作品からの脱却を図っているので良作だと思います。

本映画では、マイケル・ジャクソンという天才が「完成した瞬間」を映画の最高潮としてもってくることで、マイケル最高(語彙力のない自分)になっています。
スタッフロールでも、音楽流れまくりなので、最後までいても余韻が。
帰りの電車の中で、マイケルのサントラから、自分のお気に入り(Black Or White と Slave to the Rhythm、Don’t Stop’Til You Get Enoughが私のベスト3)を聞いたり マイケル漬けになりました。
もう一度相方と見に行く予定です。

