Pontaパスのおかげで、TOHOシネマズ のauマンディ(現在は auウェンズデイもあり 週2日)の1100円で 映画を見ることが多くなってきました。
いつも 自転車でもいけるシネマイクスピアリなんですが、相方が観たいものは、そっちで、私が好むジャンルのもので相方が興味無いものをTOHOシネマズで観てます。
(日比谷か錦糸町かどちらか)
春には レンタルファミリーを観てきましたね
今回は 「時には懺悔を」。一応大きく見てファミリードラマの括りかな?。
ラストマイルで気に入った満島ひかりさんから入った感じです。
西島秀俊さんや黒木華さん、春頃から色々あった佐藤二朗さんも出てらしたので、演技面では集中ができました。
どうしても他の映画の最初の5分番宣で、この時には懺悔をの スポットCMが入るので、だいたいの方向性は理解しての鑑賞です。
私は涙脆い(母譲りなのか、母性や親子感には弱く、4回くらい泣いてしまいました)
元々題材が、障がい者の子供達ということで、それが重いテーマと感じることが差別バイアスなのですが、協力された施設の方や障がいをお持ちのお子さん本人と親御さんの協力もあり、リアリティがありました。
ストーリー展開は、少し入り込んでいて、過去軸が入ったり、バックナレーションがいつのものなのかを感じとる必要があるので、わかりやすい展開の仕方ではないです。
時代は、1980年代後半か90年代前半で、スマホも手軽な携帯もない感じです。誘拐事件が未解決なのも、今の監視カメラがない所を探す方が大変な時代からすると、選ばれた時代背景です。また まだ障がいに偏見と理解の芽が出始めるか位なのかな。あと、探偵業が成立し、盗聴・尾行などやりたい放題です。
・・・とそろそろストーリーの所感を。
感想を一言で言うと「めんどくせぇなぁ」です。
これは、主に 宮藤官九郎演じる 障がいのある赤ちゃん(以後新君と呼びます)を誘拐し、9年間も育て続けた明野が発するだろうセリフにダブルミーニングを含んでの感想です。
まずは 各位大人達に向けられた「めんどくせぇなぁ」「過去の過ちを悔いているなら なぜ動かない・衝動に突き動かされて救おうとしない、め・ん・ど・く・さ・い 奴らだなぁ」が1つ。
もう1つは、明野自身が、子供に対して発せられ続けられる言葉としての意味なのですが、「め・ん・ど・く・さ・い 手間のかかるかかる子供だが、生きてるんだな。俺を生かせてくれるんだな。」です。
前者は、4つの軸があり、平行展開します。
過去障がいをもった子供を持った主人公が、現実逃避して、顧みず死なせてしまい、生活が荒れ、その後今回の顛末で、ワンオペで精神を病むことになった妻(柴咲コウさん)に対して向き合って告解するまでの軸。
尋津民恵(黒木華さん)の、自分が産んでしまった後悔から誘拐されてホッとしていた中で再婚相手との家庭を守ろうとするも、揺れ動かされる軸。
子供を守るためと父親を刺して子供自身からは理解されず月1の面会も避けられ、捨てられたと思いながら、幼い時の心が通っていた面影を思い出しては、新君と明野のやり取りを盗聴する中で感情移入していく 中野聡子(満島ひかりさん)の軸。
佐藤二朗演じる米本が、周りには汚いやり口で悪徳探偵をして、仕事仲間からも糞な奴だと言われる中で、自分との家族関係を修復できない中、必死に家族を愛し、神にすがり、どうしようもない現実から抗おうとした行動の数々の軸。
4つの内 懺悔しているのは 2人。2人の内 中野聡子は その佐竹(西島さん)と民恵(黒木華さん)に対して、かなり積極的に行動しているので、リアルタイムラインでは、2人が悔い改めるまでが 主軸です。
米本(佐藤二朗さん)のラインは、ミスリードをさせつつの実は的な隠し展開で、米本が殺されたのは誰にやられたか?についての過去調査で紐解かれ、糞だったやつの行動原理が全て家族愛だと分かる所で、軸が重なります。
めんどくさい奴らの中で、特にどんくさい2人と、奮闘の2人という感じです。時には懺悔を は、障がいがあろうがなかろうが大変な子育てと、子へ時に「死んでしまえ」「産まなきゃ良かった」と差す魔と、健やかに優しい笑顔や寝顔を見ては「なぜ私は大切な我が子にそんな感情を抱いたのかお許しください」の境界の曖昧さからのタイトルですね。
誘拐後の明野夫婦が、腹を痛めた子ではないのに、新君に愛を注ぐ姿に反射します。
さて後者。
最も尊いのは、明野の妻なのですが、それを受け継ぎ、9年間、自分を捨てて献身する明野が、うっせえ黙れ・どうすんだよこれ?と吐き捨てつつも、妻が残した日記を頼りに、さらに創意工夫で めんどくさがりながらも救い・救われる姿が、映画の1/4を占めています。
泣きポイントなんですが、かなりネタバレになるため伏せますが、
大阪でのニット帽を購入した後のあのシーン。
米本が神にすがるセリフの意味がわかったシーン。
民恵が明野妻の残したノートのある文字列に揺れるシーン。
新君が実はみんなに光を与える存在であったこと。
・・・で頬伝う滴・・・でした
親が子供を愛すのに血は関係なく、命の尊厳を、上下・条件関係なく、悔いあたらためていく2時間半です。
主題歌ではないのですが、
観た後に帰りのバスで聞いていたのは、中島みゆき さんの有名曲 「糸」 でした。
「なぜめぐり会うのかを私達は何も知らない・・・
(中略)
縦の糸はあなた、横の糸は私。織りなす布は、いつか誰かを暖めうるかも知れない」
こんな糸が何になるかも知れないと思いがちですが、絡み縫いあげれば布となり、役割を持ち得るかもしれないとこの歌は唄い、それは誰も行方を知らぬ紡がれる物語の数々を示唆する素晴らしい歌です。観た後聴き入りました。
ほんと めんどくせぇなぁ。
そう言えば この作品の監督である 中島哲也監督の 2010年作の「告白」のミームである「なーんてね」となぜか思い出したのでした。まる。

