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防水タブレットの現状
防水タブレットの分野は、iPad が防水でないので一定のアドバンテージがAndroid勢にあるはずなのですが、Androidタブレット市場がほぼiPadに駆逐されてしまいすぎて、なかなか選択肢がありませんでした。
Androidタブレットの iPad Pro の対抗で、Samsung が 一昨年あたりからハイエンドタブレットを投入してきはじめました。
S7 S8 は非防水でしたが、S9 のシリーズから防水仕様になりました。
しかしハイエンドタブレットなので 12万〜20万円ほどしてしまい、ちょっと手を出すのをやめていました。
ほぼ唯一の牙城だったdtabシリーズ
風呂タブレットとしては、ドコモが2年おきに出している datb の10インチシリーズとして d-41A を 2020年に、 d-51c を2022年に出しています。
去年私も、d-41A からd-51c に乗り換えました。
Galaxy Tab S9 FE が 2023年の秋に出て、気になってしょうがなかったので、約半年で dtab から乗り換えをしてしまいましたので、レビューです。
Galaxy Tab S9 FEの立ち位置
Galaxy Tab S9 FE はハイエンド のS9 の廉価版です。
定価が68000円で 概ね市場価格が 6万強位で購入できるミドルレンジのタブレットです。
同じレンジにある d-51c と Galaxy Tab S9 FE を比較していきます。
比較その1 風呂タブレットとして・・
まずは防水ですね。
P68準拠の防水防塵対応です。生活防水という中途半端さありません。
自己責任ではありますが、お風呂タブレットとして使える防水性能です。
d-51c はお風呂分野も訴求していましたので、準拠は同じレベルですが 風呂タブとしては d-51c が優っているかもしれませんが、違いを感じませんでした。
自己責任(結露とかお湯とか真水でないとか色々な要因により)でありますがお風呂でしっかり使えています。またGalaxy Tab S9 FE は付属の Sペンも防水仕様なので、お風呂でイラスト描けちゃいます。
比較その2 スピーカー対決
d-51c も従来機と比べると良いスピーカーだと思っていたのですが、 Galaxy Tab S9 FE の方が音が良いです。dolby Atmos にも対応しています。
また Galaxy Tab S9 FE のスピーカの穴は側面にあるのですが、中心よりもズレているため、お風呂で両手で持って映画などを見ている時にスピーカーを塞がないというメリットもあります。
比較その3 画面の大きさ
Galaxy Tab S9 FE のフットプリントは 254.3mm x 165.8mm x 6.5mm
dtab d-51c は 246mm x 170mm x 8.3mm で、ほぼ同じくらいの大きさになります。
しかし Galaxy Tab S9 FE の方がベゼルが狭く、画面の大きさも 11インチに迫る 10.9インチです。(d-51c は 10.1インチ)
アスペクト比は 16:10 で同じですが、d-51c の解像度が 標準的な 1920 x 1200
に対し Galaxy Tab S9 FE は 2304 x 1440 でdpi でも勝っていますね。
液晶のレベルは同じくらいS9 FE のが良い液晶かも位ですね。発色としては d-51c のが自然に感じました。(好みの問題かもしれません)
Galaxy Tab S9 FE は少しダイナミックでコントラストが強めに感じました。
比較その4 フットワーク
フットプリントがほぼ同じと言いましたが、重さでいうと Galaxy Tab S9 FE が 約523g で d-51c が 約481g なので 40g も差があります。
軽さでいうと d-51c が良いのですが、厚みが 2mm も Galaxy Tab S9 FE の方が薄いせいで 重さのアドバンテージがなくなり、Galaxy Tab S9 FE の方がフットワークが軽く感じてしまいました。マジック♪
11インチの iPad Pro が 5.9mm なので そっちに慣れすぎたせいかもしれません。
手の大きさなどによって 少し厚みがあった方が良いという方もいるので、持ち比べるのをオススメします。
比較その5 素のAndroidらしさ
Galaxy Tab S9 FE は Samsung のアプリが いくつか入っています。
Office 365 などの MSアプリも少し入っていますね。
ホームアプリである One UI で 簡単に非表示にできるので良かったです。
対する d-51c は datb の冠を背負っているせいで ドコモ沼にハマっています。
Nova Launcher など入れて非表示にしてもいいのですが、システムの奥までドコモなので、adbコマンドで駆逐する方法を以前紹介しました。
Galaxy Tab S9 FE のが 素の Android ぽいとは言えるものの、 One UI などもクセが強いといえば強いので・・・あれであれですが。
比較その6 画面分割
iPad の UI はかなり洗練されてきました。あれに慣れていると Androidのマルチタスクは ちょっと劣って見えてしまいます。慣れと好みの問題ですが。
Galaxy Tab S9 FE も d-51c も タスク切り替え画面にして 分割を選ぶという手順です。
Galaxy Tab S9 FE は One UI の仕組みで底部にタスクバーを表示できるので、そちらからドロップしても分割にできます。(少し iPadちっく)
また右ちょい上に エッジパネル のハンドルがあるので 画面中央側にスワイプするとパネルが表示されます。そのエッジパネルからドロップしても可能。
また Galaxy Tab S9 FE の設定の便利な機能から、全てのアプリでマルチウィンドウ を有効にして、縦画面専用アプリの横画面表示 を有効にすることで、d-51c の時にはできなかった 横置きで Netflix を右に、縦用のゲームなんかを左に分割することもできて、相方は喜んでいました。
比較その7 画面キャプチャ(スクリーンショット)
Androidの共通で[電源キー]+[音量DOWNキー(-)]を同時押しで撮れるのですが、なかなか面倒。
d-51c では、画面の右上または左上隅からスワイプする動作でキャプチャできたので便利でした。
Galaxy Tab S9 FE は似た機能として 手の横面を画面端からスワイプ(面でタッチしてスライドさせる動作)するとキャプチャできますが、なかなか難しいです。
スワイプの速さや面の当て具合など 慣れましたが、d-51c のが楽で良かったです。
比較その 8 CPU GPU ベンチマーク
d-51c は Snapdragon 695
Galaxy Tab S9 FE は Exynos 1380
が搭載されています。
Galaxy Tab S9 FE のが総合的に 2割ほど高速です。
しかしどちらも原神など3Dゲームをするには非力のため、通常の使用のレベルだとあまり違いを感じないのが正直なところでしょうか。