相方のiPhone SE2 が もうそろそろヤバめなので、iPhone16e を購入しました。
いくつかの機能の削ぎ落とし感とSEの後継と噂されながら少し割高に感じられた部分についての個人的な補足をレビューしたいと思います。

目次
SE4 でなく16e の意味
iPhone16e はもともとSEの後継機種として噂されていました。
しかし 事前広告の「新しいファミリーが増えます」というキャッチから推し量るに、無印 Pro というラインナップの下にさらにエントリークラスを設けましたというコンセプトがあるように思えます。
大きな恩恵のあるメモリ8GB 搭載
apple はメモリ容量公表を控えていますが、16e は無印と同様に 8GB のメモリを搭載しています。今まで無印とProの間でも異なったメモリですが、今回はapple intelligence の体験を最大限に広くするために生まれたモデルであると言えるでしょう。
メモリが多いため、カメラを起動したらゲームが落ちていたなどの機会が減ります。
とっても良い仕様です。
ナイトモードの搭載の恩恵
今までSE系を使っていた人には朗報。ナイトモードが利用できます。
後述します。
質感がとても良い
単眼カメラのシンプルさと相待って、背面の具合が、ブラックモデルだとマット感、ホワイトモデルの絶妙な透明感 が とても良いと感じました。
値段相当といえばそれまでですが、お なんかいい感じと思えるはずです。
128GB 〜 512GB のストレージラインナップ
64GBが廃止されました。また512GBが選べるのをプラスと感じている方もいますね。
独自モデムの搭載
かつてのインテル依存を無くしていったように、クアルコム依存を低くするため、16e ではapple 独自の5Gモデム C1チップが搭載されています。
バッテリー容量の大きさもですが、このモデルによるバッリテー保ちの良さに寄与しています。
A18 の採用
16e 無印 Pro モデルとA18シリーズが利用されています。
それぞれのGPUのコア数が異なり差別化を図っていますが、A18を搭載したいことにより、apple intelligence が利用できる見込みですし、なにより CPUによるサポート切りを比較的受けにくくなります。iPadのM1が搭載された時のステップアップ感と似たものがあります。
SEの立ち位置という点で価格競争の主戦場となっている
SEモデルは今まで廉価モデルという位置付けでしたが、16e は少し異なるコンセプトです。
日本では円安のせいでひどく高く感じますが、アメリカ視点としては400ドル前半だったものが599ドルに価格レンジが上がっています。
しかし SEの立ち位置という点から、キャリアのサブブランドでの取り扱いが行われており、またMNP顧客取得の主戦場になりはじめています。
ワイモバイルにMNPしましたが、
一括だと約4万円の割引で128GBモデルなら6万円台になりますし、
流行り2年交換プログラムでは 実質2年後の特典利用で端末返却してしまえば負担は 約1万円となります(シンプル2S でも1.5万円)
16eの発売により、SE3が終売になりましたので、今までのSEの立ち位置での闘いが今後 16e で行われます。2年おきにキャリアを渡り歩くのが手間ではありますが、得な渡り歩きと言えるでしょう♪
無印との約2.5万円差をどう見るか
apple intelligence を最低限使えるモデルの位置付けでもありますので、いくつかの機能的な割り切りをしています。無印との価格差は2.5万円。
次に無印との差を列挙して、各々がメリットとデメリットを図ってモデルの選定をする必要があります。
16無印との機能差その1 解像度とノッチ部分など
16e は無印同様に 6.1インチの有機ELを採用しています。消費電力の軽減にも繋がりますし、引き締まった黒の表現など映像表現力が上がっています。
解像度については、無印が2556 x 1179 ピクセルに対し 16e は 2352 x 1170 ピクセルですが、ほぼ差がないと言えます。
ピーク輝度については、無印が1600ニト(屋外では2000ニト) に対し 16e は 1200ニトなので、晴天時に太陽の光が溢れているような環境では、無印のが良く見えます。少し控えめですが、室内での利用が多いと思いますので、許容できる差だと感じます。
またフロントカメラやTrueDepthカメラのエリア部分は 16がダイナミックアイランド仕様に対して 16e はノッチ仕様です。ダイナミックアイランドの付加された機能がお気に入りの場合は残念なポイントになってしまいますが、同じディスプレイの切り抜き領域としては、ほぼ同じなので、映像表示の面ではあまり変わらないと言えるでしょう。
16無印との機能差その2 ベゼルとリフレッシュレートなど
16e は無印同様の有機ELを採用していますが、無印には Pro Motion というアクティブリフレッシュレートを採用していて最高120Hz にもなりますので、スクロールのぬるぬる感が違います。
一度 高リフレッシュレートを体験すると、低いリフレッシュレートではカクカクした感じを受けるため、16eの方は残念なポイントになってしまいます。またベゼルは少しだけ太いです。
前使っていた機種に依存する相対的な評価になってしまうので、これで十分と思う人もいれば、なんか馴染めないと思う人もいると思います。
16無印との機能差その3 MagSafe の非搭載について
MagSafe は数年前からapple が推している 磁力吸着で位置どりができるQi規格の拡張です。
MagSafe は Qi2 仕様と受け継がれて、Androidでも利用可能になりましたが、あまりQi2 対応のスマホを見かけないので、iPhoneの優位性の1つです。
なので、MagSafe を既に体験しているユーザーにとっては、16e の非対応に落胆の声を多く聞きました。無線充電が安定し、また充電速度も速くなり、また磁力で取り外しが容易なアクセサリーが使えるのがメリットです。
16e は Qi仕様の無線充電は利用可能です。
またMagSafe アクセサリーを背面に当てるとわずかな吸着があるので、スタンドとしてアクセサリーを利用することができます。ゆっくりとでしたら中空に保持可能でした。
バンカーリングにするには少し弱めなのと、吸着する部分がぼんやりしていて 無線充電の位置決めができるなどの利点もありませんでした。


ただしQi仕様には対応しているので、MagSafe 互換リングなどをケースに付けるなどすると、アクセサリーも使えますし、遅い充電速度ではありますが、位置が安定し、斜めスタンドなどにも安定して装着できます。
100均一のリングからそれを実現できますが、MagSafe の剥がれないけれど剥がす時に苦労しない絶妙な磁力は再現できませんでした。
GalaxyS24 もQi2 ではなくQi仕様のみでしたが、PITAKA 製のリング内蔵のケースでは、その絶妙さを再現できていましたので、高いケースは高いだけあると納得しています。
PITAKA をはじめとしたメジャーな比較的高級なケースメーカの場合、本体発売後の1ヶ月後あたりにケースラインナップがでる関係で、まずはやすいケースやリングで手を打ち、切り替えるのもありでしょう。とりあえず PITAKA の16eケースが出ることを信じて、iPhone14のケースとリングで待機します。
16無印との機能差その4 TypeCコネクタ仕様の割り切り感
15から採用された TypeCのコネクタですが、16e でも採用されています。
Lightningケーブルも好きでしたが、より汎用性の高いものに変わったのは進化の1つです。

しかし無印も同様ですが 規格が USB2.0のためデータ転送速度が 480Mbps です。無印のさらに上のProモデルが採用するUSB 3.1Gen2 と比較して 1/20 の低速度です。Lightningとあまり変わらないですね。
また 16e では DisplayPort に非対応です。
16無印との機能差その5 カメラの割り切り感
16e は 超広角カメラが省略され、単眼のカメラです。
メリットとして背面がすっきりしていて、私は好きです
(Androidと2台持ちのため カメラメインでiPhoneを使ってないため)


超広角を多用していた方にとっては 16e の残念ポイントとなります。
しかし今まで SE系を使っていた人は、16eがナイトモードを搭載したことにより、新しい体験が待っています。Android系と比べて ナイトモードの映え感が控えめな点があるのですが、iOSも進化して新しいカメラの仕様も相待って、追いつきつつあります。
詳しくは カメラ比較レビューを後日したいと思います。